社会福祉法人難波福祉会 介護老人保健施設 雅秀苑

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「身体拘束委員会」

2012年05月30日

当施設では、「身体拘束委員会」を開催しています。
今回、少し、委員会の内容を紹介させていただきたいと思います。
委員会は、施設長、Drをはじめ、ケアマネージャー、相談員、リハビリ、看護師、各4フロアーからの介護の代表者といった全部署からの出席で進行しています。

内容は、毎月、各フロアーより、身体拘束状況の報告。
身体拘束と思われる項目を話し合い、廃止できるよう働きかけ、スタッフの意識の向上に向けても取り組んでおります。

「身体拘束」は介護保険法にて委任規定を設けたうえで厚生労働省令により、禁止の規定がされています。
一見、拘束と聞きますと、体を動けなくなるように、ひも等で縛るっといった拘束が1番に連想されそうですが、体だけの拘束のみならず“言葉”“行動”の拘束についても重要視し、同時に働きかけています。

“言葉の拘束”…○○したらダメ。訴えあった利用者様に「ちょっと待って」
“行動の拘束”…無言の介助。立ち上がり利用者様を一方的に座ってもらう。
          利用者様の意思、行動を背くような介助を行う。

他にも多くの意見がありましたが、上記のものが現場として、身近で、起こりかねないと考えられるフロアーの意見の結果でした。
この項目については、スタッフの意識づけの為にも、フロアーでポスターを作成するなどし、施設全体で、取り組みを開始しております。
また、これは、拘束にあてはまらないか?といった相談等も委員会で話し合いを実施しています。
そして、施設では、“床センサー”“ベッドセンサー”というものも使用させてもらっています。これらは、ナースコールの理解が難しい利用者様にて、転落、転倒につながり兼ねない方に、防止の為にセンサーに重みを感じると、自動的に、スタッフに知らせるものです。このセンサーは、あらゆる施設では、考え方は違っており、拘束にあたるとの事で廃止している施設もあるみたいですが、当施設は、利用者様の安全を重視し、拘束項目にはせず、対応しております。ただし、センサーの使用も、使い方を誤ってしまうと拘束になってしまいます。安全の為に利用しているものであり、利用者様の行動を抑制してしまうと、それは拘束にあたるからです。利用者様の自由を奪ってしまわぬよう、それらを十分に理解したうえでの使用を行っています。
このような委員会にて、スタッフの意識改革から、すべての拘束・抑制が廃止できるよう、今後も施設全体で働きかけたいと思いますウザギ



Posted by 雅秀苑  at 15:00