みなさんこんにちは、自粛期間が長引いていますが、どうお過ごしでしょうか
さて、今回ご紹介する勉強会は、令和3年5月18日に開催しました管理栄養士による
高齢者の栄養管理と題しまして勉強会を行いました。
今回、初めて管理栄養士に勉強会を開催してもらい、高齢者の栄養についていろいろと
教えてもらいました。
みなさん「最近低栄養だな」と思った方いますか?多分、そう実感した方は少ないと思います。
ご高齢の人も同じで、高齢になると体の抵抗力も減少してくるためにリスクが増えてきます。
では、低栄養状態になるとどういった症状がみられるか
・体重の減少 ・風邪や感染症にかかりやすく治りにくい ・皮膚の炎症を起こしやすい
・下半身や腹部がむくみやすい ・肌が乾燥して弾力が無い ・転んだりつまずいたりしやすくなる。
加齢のせい?ではなく、他の原因がないか日頃のチェックが大切になります。
さて、みなさん「フレイル・サルコペニア」って聞いたことがありますか?
この言葉を聞いた時、私は花の名前かとおもいました。
フレイルとは
・虚弱、加齢に伴い身体の予備能力が低下し健康障害を起こしやすくなった状態
フレイルになる過程として、健康→プレ・フレイル(前虚弱)→フレイル(虚弱)→要介護
と段階を経由します。
フレイルのチェック方法は
1.6か月で2㌔以上の意図しない体重減少がみられる
2.握力が、男性は28㌔以下 女性は18㌔以下である
3.ここ2週間わけもなく疲れたような気がする
4.通常歩行速度が1m/秒 以上かかる
5.週に1回でも軽めの運動、定期的な運動・スポーツをしていない
3つ以上〇がつくと(フレイル) 1つから2つ〇が(プレ・フレイル) 該当なしで(健康)
を疑った方がいいでしょう。そうならない為に、3つの柱を実践してみてください
1の柱 栄養
タンパク質の接種と栄養バランスの見直しを、お口の中の健康活動
2の柱 身体活動
適度な歩行と軽度なトレーニングを
3の柱 社会参加
家族や友人と接する機会を増やし、社会活動への参加を
フレイル状態になるとどうなってしまうのか?
死亡率の上昇や身体能力の低下がおこり、病気にかかりやすくなり入院するなど、ストレスに弱い状態になります。そうならないために、フレイル状態に早く気づき正しく治療、予防することが大切です
次に、サルコペニアとは
・加齢による筋肉量の減少。筋力や身体機能が低下している状態
サルコペニアを発症することで、骨折のリスクが増加してしまいます。
サルコペニアのチェック表
1.45㌔持ち上げることはどのくらい大変ですか?
全く問題ない=0 いくぶん大変=1 とても大変、不可能=2
2.室内を歩くのにどのくらい大変ですか?
全く問題ない=0 いくぶん大変=1 とても大変、不可能=2
3.椅子からベットに移るのにどのくらい大変ですか?
全く問題ない=0 いくぶん大変=1 とても大変、不可能=2
4.階段十段昇るのにどのくらい大変ですか?
全く問題ない=0 いくぶん大変=1 とても大変、不可能=2
5.過去1年で何度転倒しましたか?
転倒なし=0 1~3回=1 4回以上=2
〇をつけた数字をたして合計が4点以上でサルコペニアの可能性があります。
サルコペニアの予防法としては、栄養療法と運動療法が大切です。
運動方法は、ウォーキングなどの有酸素運動や筋肉に負荷をかけたトレーニングが有効です。
栄養療養として、食事内容を見直して3食バランスの良いメニューを考えてみる
なかでもタンパク質が重要で、分岐鎖アミノ酸(BCAA)が効果的です。
BCAAの中でもロイシンの摂取が有効で、ロイシンが多く含まれる食品として
マグロの赤身、カツオ、アジ、サンマ、鶏肉(胸肉・もも肉)です。
また、簡単にロイシンを摂取できる栄養補助食品も効果的です。
さて、色々と難しい話が続きましたが年齢を重ねていくうちに色々と見直さないといけない事がたくさんあり、食事療法でバランスの良い食生活をおくり、運動不足になりがちな日常は運動療法を活用して効果的な運動を取り入れていく。
自己の健康管理の大切さの実感を得る勉強会となりました。
みなさんもぜひ参考になさってみてはどうでしょうか?
本日は最後までお付き合いくださりありがとうございました。
次回もぜひ雅秀苑ブログへお越しください。